10月のプライベートセッション

個人宅へのArtTrip。

久しぶりの再会を嬉しく思いながら

棚田を眺めつつ、細い道を車で進みます。

３度目の訪問に関わらず、少し時間が経っていたため、

途中迷いそうになりながらも、なんとか無事到着しました。

初めてのオイルパステル。

まずは画材に慣れていただくことから始めました。

番犬のような室内犬が外から見守っています。

耳ダンボで家主を見つめていました。

臆病で甘えん坊とのこと。

大分吠えられましたが、

じわじわと近寄ってきました。

感情（怒り）をテーマに、クロッキーしました。

デザイン的です。

「怒り」もやはり、人それぞれだなと興味深く思いながら

画面を拝見していました。

後ほど、その背景にある想いを伺い、

なんとも言えない気持ちになりましたが、

現れ出た画面を改めて見て、

お人柄を感じました。

こちらは、嬉しい感情のクロッキーです。

息子さんにまつわる嬉しい出来事を想い起しながら

描かれたそうです。

母の愛を感じて、胸がいっぱいになりました。

この日の最後に、

「今の音」をきっかけに抽象表現していただきました。

遠くに牛の鳴き声や、草刈機の機械音、風...

近くには番犬の吠える音...

それらを感じながら描かれた画面です。

当初、実は季節柄のモチーフとして、直売所で新生姜を見つけ

用意していたのですが、

その場でテーマを変えてしまいました。

日々の移ろう想いを

時には画面にぶつけていただけたらいいなと思います。

そして、翌週、

再度ArtTripへ。

前回の抽象表現への挑戦を踏まえ、

具象表現を提案しました。

番犬も少し落ち着いてきて、安心しました。

終盤、コラージュ表現に取り組みました。

この際、リンゴが手から離れ飛んでいって欲しいという想いを込めて

制作されたそうです。

ハロウィンも近いせいか、個人的には華やかな印象を構成から感じました。

次回、お会いできるのはまた少し先になりますが、

身近なものの美しさを

一緒に共有しながら表現を楽しめたらと考えているところです。