2016年12月23日金曜日

宇宙からクリスマスへ... @ 中央保育園・高千穂町

高千穂町にある中央保育園さんでの2回目のセッション。
前回はオイルパステルを使って、色の体験を集中的に行ったので
まずはその経験を思い出していただきながら
自由にパステルを使っていきました。


前回から2月ほど空いていましたが、
密な色の体験がすぐに蘇ってきたようで、
それぞれのペースで描き進めていました。









描く手を止めて、
ふと自分の画面を眺める姿を目にすると
時間が止まるような錯覚に陥ります。
言葉で表現するのは難しい、無の時間を共有しているような感覚です。



具体的な何かを描いたわけではないのですが
(中にはそういうお子さんもいるかもしれませんが)
線1本、点、色の塊に一人ひとりの何かを感じます。


絵の体験に限らず、これまでの経験や
今この瞬間の動きが新たに重なっているようでした。



次に今回のテーマである「宇宙」について投げかけ、
黒色の光沢のある紙(工作紙)を感じてもらいました。

不思議とこちらでも
頭にスリスリと擦って感触を味わっている姿が見られ、
いつからこういう確認をしなくなったのかなと、ふと思い返します。

資料画像で見たブラックホールが印象に残っていたようです。
まず描いていました。
宇宙の解けないナゾナゾ、神秘には年齢に関係なく惹かれるものがあります。



オイルパステルのカスが気になるのか、
描画紙の厚さからか、画面を立てる姿もよく目にしました。
素材への反応が鋭敏で、素直に行動へと移す様子に感心します。






「これ面白い。」と隣りの友達に笑顔で語りかけていました。
道具を使ってメタリックの絵具を扱うことに
とても集中していました。

「宇宙にリボンってあるの?」と隣りの彼に聞かれ、
「宇宙にリボンがあったら面白いかもね。」と不意に応えました。
こういうやりとりから、常識を超えた
クリエイティブな思考・発想がお互い生み出されると良いなと思ったりします。



















絵の具が接着剤となり、割箸ペンと綿棒がくっついたようです。
何気ないことを発見し、喜びを発信する瞬間は見逃せません。





みんな食い入るように作品を観ていました。
各自がどのように制作していたのかが伺われます。

この幼児期に感性・感覚を養うことが大切なのはもちろんですが、
おそらく日常生活の中でもこのような場面に大人が出会うことも
実は多くあるのだろうなと想像しました。


時空を超えたこの時を共有出来ることに感謝したいです。



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