2016年4月23日土曜日

"地域をつなぐアートプロジェクト"Vol.3 @ 一歩

昨日、生活介護事業所「一歩」さんにて
"地域をつなぐアートプロジェクト"Vol.3
『土偶』
のセッションを行いました。

たまたま震災前にこのプログラムに決めていたのですが、
今回、実施にあたり、個人的には
言葉にならない祈りを天に届けるように、
石と粘土に込めながら造形していきました。

参加者の皆さんも各々、それぞれのペースで、
立体表現を展開されていました。


少しずつ少しずつ、思考錯誤しながら。





丁寧に丁寧に、指で確かめながら。



 

「これナメクジだよ!」とお友達が教えてくれました。
ビックリ!
ナメクジと河童だそうです。
ナメクジ、確かに、暖かくなってじわじわと出てき始めています。
ひんやりとした粘土の感触から想起されたのでしょうか。
河童、宮崎ならではです。
川には河童がいると子ども時代から聞かされてきました。
作品は石の出具合が絶妙です。
いずれも土粘土で水ものをつくる、
その発想に驚きました。



板状土偶に触発されたのでしょうか。
フォルムの形成そのものにたっぷり時間をかけていました。
作品を大事に持っています。




あっという間に笑顔がいっぱい!



作者そのもののようです。



ここに至るまで、いろいろな変遷がありました。
つくる際の微笑の表情が印象に残っています。



振り上げられた頼もしい腕。
曲線的な動きや
腰つきからダンスしているようにも見えます。



眼光鋭い表情はアントニオ猪木を思わせました。
しかも、翼をつけ飛んでいきそうです。
ギャップがユーモラス。
勝手ながらの私の感じたことです。
見る人によってまた違った感じ方があることでしょう。



石を包み、ぎゅっと握ったかたち。
胎児をおもいました。





先程ご紹介した群像作品です。
配置にもこだわりがあります。



真実を突きつけられているよう。ハッとしました。
↓後ろ姿





陰影により、向き合った形が微細に感じられます。




頭部と胴体部分の質感が違い、
手足と頭に突き刺した木の線的なリズム、顔の表情、粘土板の手跡...
全てが作品全体に緊張感を生んでいました。






タクシーとハンバーグ寿司、とのこと。
柔らかな丸みのあるフォルム、和みます。



小振りだからこそ一つ一つのエッジが際立つ躍動感




手の感触と支援員さんの声を頼りに制作された作品。



粘土での制作は初めてだったそうです。
皆さんのことをもっと知りたくなり、
今後、宮崎ならではの埴輪に挑戦したいなと思いました。
午後の一時をありがとうございました!

2 件のコメント:

  1. 先生の言葉もユーモラスです。
    真実を突きつけられたような作品、手の感触と支援員さんの声から制作された作品など、見る側がはっとするような土偶ばかりです。
    埴輪も面白そうですね。

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  2. 一瞬一瞬で変化があるので、本当に心動かされっぱなしです。
    個人的な反省は多々ありますが、ご参加くださる皆さんとスタッフの方々に助けられています。
    埴輪、難点もあるので試作検討してみます。お楽しみに!

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