2017年2月5日日曜日

立春の去来

岡山からの旅人が森の造形舎にいらっしゃいました。
予期せぬ出会いに不思議なご縁...
宮沢賢治の幽霊の複合体を思いました。
振り返ると、初対面ではありましたが
穏やかで安らぐ波長のようなものが感じられ、
私自身、存分に画面との格闘を楽しませていただきました。
表現のイイアセカイタ!感覚です。



まさに、試食した味がそのまま現れている
中身の表現。
私自身も一緒に制作していましたが、
目の前の作品を見て、「私、それ食べた‼︎」と味や香り、触感覚が一瞬で蘇りました。




デリケートに色彩を知覚して、丁寧に色味の変化を表現されていましたが、
さらに陰影を描きたいというリクエストから、
お互い、実態のない存在を追って、
擦ったり、削ったり、重ねたり...空間を行きつ戻りつしながら没頭して制作しました。
描き込んでなさそうですが、りんごの密度ぐらい注力しています。


その後、友人が「前に出てるね。」と言った言葉が印象に残っていますが、
立春、新たなスタートを既に切っているりんごに
春の兆し、希望を感じました。

良き旅でありますよう!




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